「Excelでどうやって絵を描くのか」と聞かれるので、我流ですがメモがてら書きます。
基本的に、元絵をなぞった「トレース」になります。
参考になるかは不明。
１：Excelを起動します
※本解説では「Excel 2010」を使用しています。
２：下絵を読み込みます
「図」から、下絵になる画像ファイルを読み込みます。
読み込みました。
※ここでは「キルミーベイベー アイコン686枚プレゼント」(URL：http://killmebaby.tv/special_icon.html)よりアイコンをドラッグ＆ドロップして保存後適当に使いました。
3：作業しやすい大きさに下絵を拡大します
読み込んだ画像をクリックし、Shiftを押しながら右下の点を引っ張ります。
適当に。
4：線画を描きます
ここからが本題。
挿入→図、から「曲線」図形を選びます。
図形は色々ありますが、基本的に曲線ツールを使いながら描きます。
基本図形が使えそうな箇所(円など)があればそれを使っても構いませんが……
先ほどの曲線ツールで、下絵の上からなぞります。
左クリック毎に頂点が追加されていくベクタ形式のツール感覚で線が引けます。
線を引いた後に線画を調整するには、図形選択後「右クリック→頂点の編集」と進みます。
このように頂点が表示されますので、気になる頂点を選び、両端に出てくるヒゲのような「□」線を弄りながらイメージ通りに調整します。
調整はワリと面倒なので、拘った絵を描く時以外は微調整程度で留めたほうがいいです。
線を引くと勝手に着色される場合は、図形選択後「書式→図形の塗りつぶし→塗りつぶしなし」としてください。
ここでは描く順序を
上→下
大枠→細い単独線
としています。
線画ができました。
5：線の色を揃えたりします
このままでは線の色が適当なので、Ctrl+Aで図形を全選択して、図形の枠線を適当な色に統一します。ここでは黒にします。
6：色を塗ります
見れば分かる通り、Excel絵の線画は「図形の集合体」です。
これに一つ一つ、着色していきます。
図形を選択し「図形の塗りつぶし」から、任意の色で塗りつぶします。
Excelのパレットは限られているので、任意の色が見当たらない場合は「図形の塗りつぶし→その他の色」から色を作ります。作った色は「最近使用した色」の所に表示されます。
色をつくるため、下絵から色を拾う手順について。
下絵をペイント等で開き、スポイトツールで拾いたい色を選択。
選択したら「色の編集」を開き、RGB値を確認します。
(ここでは服の色 R133,G126,B144)
Excelに戻り、「その他の色→(色の設定)ユーザー設定」に、先ほど確認したRGB値を入れます。これで服の色が塗れました。
色を塗っていくと、このような事になる場合があります。どうみてもダメです。
図形を重ねて線画を作っているので、描画順がおかしいと、このようになってしまいます。
こうした場合は、描画順を変えたい図形を選択した後「書式」から図形描画順を移動させます。図形が多いと面倒なので、「最背面へ移動」をよく使うことが多いです。
※複数の図形を同一に扱う「グループ化」と合わせて図形管理を行うと、描画順等の着色管理が楽になるのですが、ここでの解説は省きます。
描画順を弄りながら色を塗っていきます。
線画を描くとき、ここでの工程を意識しておくと手間を省けます。
Excel絵では影も図形で作ります。
※影の作り方は、下の図形に合わせて影図形を載せたり、グラデーションツール等を活用する方法もありますが、ここでの解説は省きます。 解説を省くと言うか、自分でも確立できていないので解説できないのです……
塗れました。
背景が寂しいので描きましょう。
適当にこんな感じで
Excelで作ったよアピール
セルごと選択してコピーし、ペイント等の適当なツールに貼り付けます(コピペ)。
7：できました
よくできました。
同様にして描いたExcel絵を幾つか
トレス作品A
トレス作品B
トレス作品C
以上です。
いきなりトレースしようとしても難しいので、最初は簡単なもので操作感覚を養う事をオススメします。
曲線が多いもの（もみじの葉など）が個人的にはいいかと。
ご参考までに。
では
