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「キヌガサクセス! 2年目前編」をさらに楽しむための補足



ご視聴ありがとうございます。

上記動画の補足記事となります。


以下ネタバレを含みますのでご注意ください。



動画内コメントでご指摘の通り、今話後半の「試合」運びについては実際にあった試合を参考にしています。ですが、如何せんベースになっているのが20年位前の話(当時出てきた選手で、今も現役な人は数えた方が早いレベル)なので、わからない方も多いと思います。
なので簡単な解説を以下に記します。


暗黒トンネル編~20連敗

話の流れとしては、1998年のパ・リーグでおきた千葉ロッテマリーンズの18連敗がベース。引き分けを挟んでの18連敗は2016年現在もプロ野球記録として残っています。

ただし、ここではそれより多い20連敗。
これは野球漫画「ストッパー毒島」内で京浜アスレチックス(架空の球団)が喫した連敗数のオマージュ・・・と言えばいいのか、そんな所です。(京浜については後述)
なお、同漫画内での20連敗はロッテの18連敗より前に描かれたもので、単なる「当時の連敗記録を大幅に上回るほど弱い」という描写であり関係ないです。



2年目6月1週 京浜vs川崎(再生時間16:03~)


ベースにした試合:1998年6月13日 オリックスvsロッテ(12回戦)
参考リンク:日本プロ野球記録」様 公式戦全スコア 当時の試合スコア

18連敗の1敗目となった試合。
連敗がどこまで続くかなんて誰にも分からない訳ですし、当時は「単なる一敗」程度に思われていた・・・試合。

動画中では、京浜の対戦相手が「川崎」になっています。
ロッテの本拠地は現在千葉ですが、かつては川崎球場を本拠地としていました。という訳で察してください(
連敗当事者だったチームが、動画中では京浜連敗最初の敗戦相手・・・とする事で、自分なりにこの「事象」への敬意を示したつもり・・・です。

参考リンクと見比べれば分かりますが、試合運びを完全に同じものにしている訳ではありません。この点については資料が足りませんでした・・・
得点経過や最終スコアは分かっても、回毎にどういった展開だったかまでは、年を経ると入手するのが難しいと痛感した次第。



2年目7月1週 京浜vs西宮(再生時間20:03~)


ベースにした試合:1998年7月7日 ロッテvsオリックス(13回戦)
参考リンク:「日本プロ野球記録」様 公式戦全スコア 当時の試合スコア

18連敗の17敗目となった試合。
連敗の日本記録を更新するなど、この18連敗中でも最も注目を集めた試合だったと思われます。
9回裏2アウト、勝利まであと一人まで追い込みながら同点に追いつかれ、延長の末「代打逆転サヨナラ満塁ホームラン」で敗れる・・・という、現在から観ると本当に映画のシナリオみたいな劇的な試合展開と結末なんですが、現実にあったものです。

特にこの試合については、当時ロッテのエース投手であった黒木選手のエピソードが語り継がれています。これについてはニコニコ大百科が詳しいのでそちらを。
参考リンク:七夕の悲劇(ニコニコ大百科)

また、最近スポーツ紙で復刻記事が出ました。当時の写真も付いてるのでそちらも。
参考リンク:あの時・98年ロッテあぁ18連敗(1),(2),(3),(4),(5)


動画中では、特に重要な試合なので展開を忠実にするべく各資料を当たりましたが、やはり同一とするには至ってないと思います・・・無念。
9回の同点ホームランは鈴谷が放っていますが、鈴谷のイメージ選手は実試合でホームランを放った選手ではないです。
大鯨に先発転向してもらったのもこの試合の為です。




また、京浜の対戦相手が「西宮」になっています。

オリックスの実質的本拠地は現在大阪ですが、かつては西宮球場を本拠地としていました。という訳で察して(



2年目7月2週 京浜vs西宮(再生時間24:08~)

ベースにした試合:1998年7月9日 ロッテvsオリックス(15回戦)
参考リンク:「日本プロ野球記録」様 公式戦全スコア 当時の試合スコア

18連敗の連敗脱出となった試合。
序盤から大量得点したロッテが、小宮山投手の完投で逃げ切り、勝利。
小宮山投手は連敗入口となった1敗目でも先発していました。


動画中では20連敗目の翌日となっていますが、18連敗の方では七夕の17敗目の後、更に1敗しており、この点は異なります。
一軍昇格した衣笠がホームランを放っていますが、これは18連敗当時のロッテ吉鶴捕手のエピソード(連敗序盤で二軍落ちし、怪我人発生で急遽一軍合流。連敗脱出の試合でホームランを放った。連敗には殆ど関与していないためプレッシャーなく臨めたという)を参考にしています。



北別府完投は言わずもがな・・・です。中盤連打を浴びて「交代か?」という下りも、小宮山投手のエピソードを参考に。


最後に。現実で18連敗を喫した当時のロッテですが、決して桁外れに弱かった訳ではありません。確かに当時は順位が低迷していましたが、この年は開幕から好調、首位も狙える位置でした。ただ、抑え投手が怪我で不在となるなど、少しずつ歯車が狂っていった結果・・・という感じです。この年は結果最下位に沈みますが勝率.462を記録、首位の西武が勝率.534だった事を考えれば、本当に連敗がなければ・・・と、悔やまれるシーズン。
この数年後、ロッテが日本シリーズに進出・日本一に輝いたのは有名な話です。



「京浜」というチーム


前述していますが、元ネタは野球漫画「ストッパー毒島」に出てくる架空のプロ野球チーム「京浜アスレチックス」です。この漫画は90年代のパ・リーグを舞台とし、当時の選手が実名で出てくるなど、現在から見ても楽しめる内容、オススメ。
チームロゴは微妙に変えています。だってアスレチックスのロゴは直球過ぎる・・・・
動画末にも書いてますが、チックくんはMMDモデルでなくグラフィックです。


駒沢フィールド。同じくストッパー毒島から。
色んな球場のイメージを合わせた架空球場(らしい)。

モブ選手名は基本的にストッパー毒島内の登場人物です。分かる方ならより楽しめるかも・・・
参考程度に動画内で(個人の主観)能力値載せてありますが、ニコニコ大百科Wikipediaの方が詳しいです。





動画作りにあたり色々と資料は集めているんですが、なんだかんだでネット上の記事を参考にする事も多く、そこまで活かせてないのが残念・・・

動画でも書いていますが参考にしたサイト様・書籍一覧




更新ペースはかなり遅くなると思いますが、キヌガサクセスシリーズはまだ続きます。
気長にお待ち下さい。

では。